オーナーになるならハーレー?それとも国産バイク?

ホンダやヤマハの改造車が出るマッドマックスとハーレーの関係

ホンダやヤマハの改造車

マッドマックスはオーストラリアのバイオレンス映画です。1979年に公開された第1作は主人公の警察官が家族を殺めた暴走族に復讐する内容でしたが、日本では劇中に出てくるホンダやカワサキの改造バイクが注目されました。

当時の日本はバイクの改造が厳しく制限されていたため、日本ブランドでありながら海外で自由にカスタマイズされた車両が魅力的に感じられたのです。
第2作でもカワサキやホンダの改造バイクが使われましたが、第1作ほどは目立つ描写がなかったのも事実です。
第4作に当たる『怒りのデス・ロード』ではホンダの他にヤマハの改造バイクが使われていますが、極端なカスタマイズのために一見しただけでは車種の判別は困難です。

エンジンだけがヤマハ製など、バイクに詳しい人ならかろうじて分かるほどのカスタマイズが特徴ですが、ベースになった車種が分からなくなるほどの強引なカスタマイズが必要になるほどの荒廃した世界観を見事に表現しているとも言えます。第1作が公開された時は劇中の車両に似せたカスタマイズが流行しましたが、怒りのデス・ロードが公開された後も同様の現象が起こりました。

マッドマックスは多くのバイク乗りに影響を与えた映画と言っても過言ではありません。様々なブランドがカスタマイズされていますが、ハーレーについては劇中での存在が確認されていません。原形を留めないほどのカスタマイズが施されている可能性もありますが、公式では明らかにされていないのです。

ハーレーが劇中で使われていない理由として、ハーレーが持つイメージが映画の世界観に合わない点が挙げられます。

『イージー・ライダー』など様々な映画で出てきたハーレーですが、その際に自由の象徴というイメージが定着しました。そのため、荒れ果てた世界で砂埃を上げながら疾走するカスタムバイクとのイメージに合わなかったのではと、マッドマックスファンやバイク愛好家の間では語り草になっています。